最近、通勤で混んでいる電車やバスに乗ると、突然、呼吸が苦しくなってパニックになりそうになったことが何度かありました。
しばらく呼吸を整えていると、5分ほどでマシになってくるのですが、冷や汗が出て、とても我慢できずに、バスを降りたい衝動が抑えられなくなってきます。
昔から寝るときに鼻が詰まっていると、突然息苦しくなって、外の空気を吸いにベランダに出たりしたことが時たまあったのですが、こんな頻繁に症状が出だしたのは、ごく最近になってからです。
バスで一回、苦しい思いをすると、それがトラウマになって余計に緊張し、バスに乗るたびに息苦しさを感じたりします。
ネットで調べてみると、息苦しい症状には色んな要因があって、アレルギー、喘息、ストレス、肺の病気など、色んなことが書いてありました。
もしかしたら、最近、仕事でのストレスが大きかったので、それが原因で横隔膜の動きが鈍くなったりして、呼吸が浅くなっているのかなと思っていたのですが、実は逆で、過呼吸という呼吸のし過ぎが原因でした。
過呼吸とは、どんな症状なのか
私の場合、突然、息苦しくなるだけです。それはなんの前触れもなくやってきます。
頭痛もなく、動悸や息切れも特になく、もちろん、喘息のようなはっきりした症状もありません。
単に、息苦しいだけです。それもどんどん苦しくなってくるので、とても怖いです。
しかも、いくら深呼吸しても息苦しさが解消されず、何をやってもずっと息苦しいので、そのうち、恐怖心が大きくなりパニックになりそうになります。
外に出て、新鮮な空気を吸うと多少マシになるのですが、混んでいるバスや電車の中は最悪です。すぐに降りれないというのが、すごくプレッシャーになり、どんどんパニックになってきます。冷や汗が出だし、立っているのがやっという感じになります。
とくに、私の場合は鼻詰まりがひどくなり、鼻で息ができなくなると発症しやすいようで、この花粉症の時期は最悪でした。
一般的な過呼吸の症状だと、以下のようなものがあります。
- 息がしにくい、息苦しい
- 呼吸がはやい
- 胸が痛い
- 目まいや動悸がする
- 手足のしびれ
- 筋肉のけいれん
長時間、息苦しくなり焦りました
通勤のときの息苦しさが2,3週間続いていましたが、毎日ではなく、時たま思い出したようになるだけで、そのうち良くなるだろうと思っていました。
そうこうしていて、4日前の夜のことです。
就寝時間にいつもの息苦しさを感じ、呼吸を整えようと、いくら安静にしていても、一向に良くならず、かなり焦りました。
たぶん、一時間ぐらいは息苦しさが続いたと思います。
その間、じっとしておられず、雨が降っているにもかかわらず、外に出たり、水を飲んだり、むやみにウロウロしてみたり、もちろん、深呼吸して息を整えたりと、色んなことをしてました。
もう少しで嫁に救急車を呼んでもらおうかと、真剣に考えたぐらいです。
そのときは、嫁が持っていたアレルギーの点鼻薬で鼻詰まりを解消したのですが、それがよかったのか、なんとか呼吸がマシになりました。
その夜は窓を網戸にして新鮮な空気を入れながら、寝ました。
どうも、私の場合、鼻が詰まっているとダメで、呼吸ができなくなるという恐怖感がマシ、その息苦しさからパニックになってしまうようです。
呼吸器専門の病院に行ってきました
最後の発作は、さすがにかなりしんどかったので、仕方なく重い腰を上げて、この連休前に呼吸器専門の病院に行ってきました。
ゴールデンウィーク直前ということもあり、1時間待ちという状況でした。
かなりぶっきら棒な先生だったのですが、症状や今までアレルギー発作などはないことを説明して、内診してもらい、指に何かの測定器を付けて数値を測定すると、「おそらく典型的な過呼吸症候群ですね」と、断定されました。
念の為、肺のレントゲン写真だけ撮ってもらいましたが、肺におかしな点はなく、「間違いないです」とのことです。
過呼吸症候群というと、アイドルのコンサートなどで若い女性が興奮しすぎて倒れてしまう、あれです。
まさか、自分が過呼吸だとは思ってもいませんでした。
ストレスによっても発症するケースが多いらしく、知らないうちに呼吸が浅く、速くなってしまい、過呼吸になるそうです。
そういえば、最近、よくゲップが出るようになったのですが、それも空気を余計に吸い込んでいる証拠らしいです。
指の爪で測定していたのは、SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)という、血液中のヘモグロビンの酸素結合度らしく、私の場合99%という最高値でした。
SpO2は通常96%以上で正常なのですが、普段から99%あって、喘息の気配もなく、肺に異常もないとなると、過呼吸が一番怪しいそうです。
過呼吸とは酸素の取り過ぎによる、血中の二酸化炭素濃度の低下が原因だそうです。
二酸化炭素濃度が低くなると、脳が呼吸を緩めるように指示を出すのですが、それが息苦しく感じ、余計に呼吸を速くしてしまって、過呼吸となります。
息を吸っても吸っても息苦しさが解消しないため、パニックになるのですが、精神的なものも大きいみたいです。
お薬として、以下の2つを2週間分もらいました。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)―漢方でストレス解消に効果
- ファモチジン―胃酸分泌を抑える
なんか、気休めみたいなお薬ですが、プラシーボ効果があるのかも。。。
過呼吸になったときの対処法
病院で教えてもらったのが、ペーパーバック法という、ビニール袋を口にあててしばらく息をするという方法です。
呼吸がもれないようにして10分ほど、ゆっくりと呼吸するというものです。
過呼吸の対処法として広く知られているのですのですが、調べてみると、最近はあまりオススメされていないようです。
なんでも、急激に二酸化炭素が増えすぎ、危険なことがあるそうです。
過呼吸は、呼吸を浅く、はやく行うことで、酸素を取りすぎ、血中の二酸化炭素が減少することで起こります。
ということは、逆に、呼吸をゆっくりにし、血中の二酸化炭素を増やせばよいわけです。
以下の呼吸を心がけるだけで、そのうちに楽になります。(と、簡単に書いてますが、パニックになるとこれがなかなかできないです。。。)
- 息を吸い込む量を少なくする。
- できるだけゆっくりと息を吐く。
- 息を吐く時間を長くし、吸うときの2倍の時間を目安にする。
あと、ふと思ったのですが、単純に息を1,2分止めてしまえば、簡単に体内の二酸化炭素量が上がるのではないでしょうか。
水泳がかなり得意な方で、2分ぐらい息を止めることは簡単にできるので、今度、パニックになったら試してみようかと思ってます。(あくまで、自己責任でお願いします)
まとめ
春はちょうど花粉症の時期ということもあり、例年、鼻が詰まって、息苦しさを感じやすいです。
私の場合、どうも鼻詰まりが一番の苦手で、鼻が詰まっていると息苦しさを感じ、パニックになりやすいです。
ただ、今回は、おそらくメンタル的なものが大きいと思います。
ここ数ヶ月、会社の仕事がとても忙しく、大規模なシステム移行もあったこともあり、かなりしんどかったからです。
知らず知らずのうちに、メンタルをやられていたようです。
それにしても、息苦しくなるということは、うまく呼吸ができておらず、酸素が足りていないのだとばかり思っていたのですが、実は、違っていました。
そりゃ、過呼吸のときに深呼吸しても逆効果なだけで、息苦しさが解消されないわけです。
今回、病院に行って、息苦しさの理由がわかったからなのか、たまたま会社が長期休暇に入ったからなのか、あれからは呼吸困難になってません。
このまま改善してくれることを願ってますが、原因がわかれば対処法も取れるので、万が一、また起こってももう大丈夫な気がしております。