スマートブレスレットでSpO2をチェック−安物買って失敗?

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スマートブレスレット

先日、過呼吸でたいへんな目にあったこともあり、病院でも使っていた血中酸素飽和度(SpO2)を測定できる、「パルスオキシメーター」なるものを買ってみようと、いろいろと調べてみました。

《参考記事》 過呼吸症候群ってなに?ほんと死ぬかと思いました

ただ、ネット検索してみると安いものはほとんどが怪しい中国製のもので、評価もイマイチなものが多く、キチンとJIS認定を表示しているものは安くても5000円以上しました。

ちなみに、これが一番のオススメでアマゾンでの評判がすごくよかったので、買うかかなり迷いました。

結局、買わなかったのですが、それはそもそも、パルスオキシメーターは酸素濃度低下を測定するには良いのですが、過呼吸の場合には、正常値である99%になるだけで、正確な症状の判定はできません。

《参考》 よくわかるパルスオキシメーター

これに5000円出すのはもったいないなということで、健康管理ツールとして安いスマートウォッチ(スマートブレスレット)に切り替えました。

調べてみると、最新のものでは簡易的にSpO2も測れるみたいで、しかも24時間自動で血圧、心拍数まで測定できるものがあり、かなりお得感があります。

SpO2を測定することで、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の簡易チェックができるので、自覚症状がある人には最適なんじゃないでしょうか。

ただ、腕に巻いて手首でチェックするので、精度はかなり悪く、参考程度にしかならないみたいです。(腕に巻かなくても98%になるので、参考にもならないという悪評もかなりありましたが。。。)

スマートブレスレットでSpO2をチェック

ということで、安いスマートブレスレットをざっと調べてみました。こちらも激安のものはほぼ中華製です。評判もかなり怪しいものが多く、購入するのはかなりチャレンジャーな感じです。

ただ、Fitbitなどのメジャーな製品には血中酸素濃度を測定できるものがなく、選択肢としては必然的に中華しかありませんでした。

どうしてなんだろうと調べてみると、SpO2センサーは管理医療機器(クラスII)に相当し、国内で製造・販売するには許可が必要だそうです。

《参考》SpO2センサーと輸入について

《参考》 パルスオキシメーター知恵袋 基礎編

ということは、出回っているスマートブレスレットは違法販売なのか???

スマートブレスレットを買ってみました

かなり調べまくって、結局、一番安いこれにしました。

アマゾンではこのスマートブレスレットの名称がよくわからないのですが、フィットネストラッカーG26とありました。

インストールしたアプリでは、G26-A3F2という名前が付いていました。

購入のポイントは、

  • SpO2センサーが付いており、血中酸素濃度が測定できる。
  • 2980円と激安(購入時)。
  • ついでに血圧、心拍数も測定できる。
  • デザインがそれなりで、若干マシ?
  • 電池持ちがそこそこ良い。(最低でも、2,3日は持つらしい)
  • 電話、SMS、LINEを通知できる。

スマートブレスレットを1日使ってみた感想

昨日、一日、このスマートブレスレットを付けて過ごしたのですが、微妙というか、ワタシ的には全然ダメですね。

一番ダメなのは、液晶です。

外ではほとんど視認できない感じで、今どきのガジェットとしてはありえないぐらいいです。これじゃ、フィットネスを謳っている意味がまったくないです。

その他にも悪い点が多すぎて、普段遣いするにはかなりストレスが多そうです。

良い点

  • SpO2を測定できる。=>これが一番の目的
  • 軽くて一日中付けていてもあまり気にならない。
  • 長時間運動しないと警告してくれる。
  • 防水なのでお風呂にそのまま入っても大丈夫。=>故障の元になるとありましたが。。。

早速、SpO2をチェックしてみると、何回やっても99%と上限で振り切っておりました。

病院でも99%だったので、これは正しいのかな???

測定時間は最初25秒ぐらいでバイブとともに表示され、その後、1分ぐらいで確定します。ちょっと時間が掛かる感じですが、それほど苦になりません。

もともと精度にはあんまり期待していなかったのですが、念の為、ちょっとしたテストをしてみました。

  • 5分ほど激しい運動をした直後に測定すると、97%まで低下。
  • 1分30秒ぐらい息を止めている途中で測定すると、97%に変化した。

それなりに測定はできているようですので、ある程度の目安ぐらいにはなりそうです。

悪い点

  • 外で使うと液晶の輝度が低すぎてほとんど画面が見えない。
  • 24時間自動測定できるのは心拍数だけ。
  • 充電方法がイマイチ。=>端子をうまく合わしても充電開始しないときがある。
  • 血圧の最低、最高が常に20ぐらい低い。
  • 手首を返して、画面が付くまでにタイムラグがあるときがある。
  • 通知が電話、SMS、LINE、Facebookしかできない。=>普段使うSlackの通知ができないのは致命的かな。。

イマイチな点が山程あり、スマートブレスレットとしてはとても残念な感じです。

特に液晶の輝度が低すぎて外で使えないのは絶望的です。外では時計としても使えませんでした。

あと、就寝中のSpO2値もチェックしてみたかったのですが、このスマートブレスレットでは心拍数しか自動測定できず、ちょっとがっかりな感じでした。

Amazonのレビューではできるとあったのですが、あれはサクラですね。買う前からわかっていたのですが、Amazonのレビュー5はほとんどがおかしな日本語ばかりでした。

血圧の精度については、こんなものかなと思います。キチンとしたオムロンの血圧計でも手首測定では結構ブレるので、こんな小さなセンサーでどうやって測定しているのかとても興味深いです。

まとめ

今回は、血中酸素飽和度(SpO2)を測定したくて、激安の中華ブレスレットを買ってみました。

息苦しくなったとき、SpO2を測定することで過呼吸だとわかるので、それだけでも精神的に安心できます。

とりあえず、目的だったSpO2値は測定できたのである程度は満足しています。ただ、外でまったく液晶が見えず、使い物にならないとは思ってませんでした。

さすが、中国製です。スマートブレスレットとして使い物になりません。。。

液晶を点灯させるときも、ときたま反応が悪かったり、すぐに消えたりと、とてもストレスフルな感じです。3000円なので、仕方がないといえば仕方がないですが。。。

この性能・品質だと、普段遣いにはかなり厳しいです。家に常備しておき、SpO2測定用として使うしかないです。

個人的には未だにPebbleを愛用しているのですが、これを超えるものが未だになくて困っています。。。

《参考記事》Pebble time steelを一週間使ってみて、良い感じだったのでレビューしてみます

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