自宅の太陽光発電の収支報告−設置後17年でやっと黒字化しました

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太陽光発電我が家で新築一戸建ての家を建ててもう20年近くになるのですが、まだ新築のときに当時少し話題になっていた太陽光発電を後から設置しました。

確か、近所の商業施設でたまたま紹介されていたのを見たのがきっかけです。

当時はまだ太陽光発電ブーム前ということもあり、設備もかなり高かった時代で、国からの補助金もまだついていました。

一応、一括で相見積もりできるサイトを使って最安値を確認したあと、近くの業者で同じ値段ぐらいまで値引きをしてもらった記憶があります。

うちの屋根に載せれるだけ載せてとお願いし、当時としては馬鹿でかい6.75kWにしたので、補助金を差し引いて工事費一式で336万円にもなりました。一戸建てを買ったばっかりだったので、金銭感覚が少し麻痺していたのかもしれません。

当時の売電の買取価格20円/kWhぐらいだったので、ざっくりとした収支計算をすると元を取るのに30年以上かかる計算でした。

 

それが久しぶりに収支計算すると、なんと今年でめでたく黒字化しておりました。トータルで17年間かかったのですが、忘備録かねて収支をまとめてみました。

うちの太陽光発の基本情報

太陽光パネルシャープの太陽光発電パネル:6.75kW(45枚)

東西の屋根にできるだけパネルを敷き詰めたので、発電効率はあんまりよくないです。場所はあえて伏せておきますが、都道府県別の日照ランキングでも真ん中より下位にランクされている県です。

ざっくりと、17年間の平均データをとるとこんな感じ。

2003年7月設置

設置費用:336万円(補助金60万円含む)

年間発電量の平均:5,500kWh
売電量:3,500kWh
自家消費電力:2,000kWh

設置して17年経ちましたが、当初と比べても発電量はそれほど落ちておらず、若干少なくなったかなという程度です。太陽光発電というのはその年の天候によって発電量の差が結構あり、500kWhぐらいは簡単に上下するので、経年劣化が分かり難い感じです。

2003年7月から2009年10月

固定価格買取制度(以下、FIT)がスタートする前のこの期間は、売電買取価格が電気の契約形態によって値段が決まるものでした。我が家の電気契約がオール電化の割引価格だったこともあり、売電価格は19.55円(税抜)とかなり低かったです。

この期間は、ざっとこんな収支でした。

売電価格(年間):71,846円(3,500kWh x 20.5275円/kWh)

自家消費(年間):96,670円(2,000kWh x 27.62円/kWh※)
※電気料金は簡単のため、リビングタイムとデイタイムの平均としてます。

6年4ヶ月間の合計:1,066,707円

2009年11月から2019年10月

FIT制度によって買取価格が一気に48円になりました。当時、政府が大盤振る舞いしてくれたおかげで、従来の契約者もFITの恩恵に預かりました。

売電価格(年間):168,000円(3,500kWh x 48円/kWh)

自家消費(年間):96,670円(2,000kWh x 27.62円/kWh※)
※電気料金は簡単のため、リビングタイムとデイタイムの平均としてます。

10年間の合計:2,232,400円

2019年11月から2020年10月

今年はいつもの年と違いコロナ禍ということもあったので、子供2人がずっと在宅、私も在宅勤務を数ヶ月していました。そのため、今年の売電量が例年に比べて極端に少なくなっていました。自家消費と売電が完全に逆転しています。

ちょうど、FITが切れた時期で売電するより自家消費した方がお得だったので、タイミングが良かったと言うべきか。。。

売電価格(年間):16,000円(2,000kWh x 8円/kWh)

自家消費(年間):96,670円(3,500kWh x 27.62円/kWh※)
※電気料金は簡単のため、リビングタイムとデイタイムの平均としてます。

1年間の合計:112,670円

我が家の太陽光発電の収支

この17年間を合計すると、3,411,777円となりました。太陽光発の購入金額が336万円だったので、収支がめでたく5万円のプラスとなりました。

当初、償却に30年以上かかる計算からすると、かなりの短縮になります。FITさまさまです。

このまま、故障せずに使い続けることができれば、年間で11万円の電気代がずっと浮くことになります。

ただ、パワーコンディショナーがそれほど長期に持たないそうで、そのうち故障、修理することになりそうです。

数年前に故障した際は、基板ごと交換してもらったのですが、その際はリコールか何かで無償修理してもらえました。たしか、保証期間の10年ギリギリでした。

まとめ

ノリと勢いで購入した太陽光パネルでしたが、偶然にも政府の政策の波に乗れていい感じに黒字化することができました。

17年というと、太陽光発電の償却年数と一致しており、ちょうど切りの良いタイミングです。

今後もずっと電気代が安くなると思うと、だいぶとお得な感じです。

 

今は、FITの買取価格も21円まで下がってきましたが、その分、工事費がかなり安くなっており、うちと同じぐらいの規模(6.75kW)でも200万円以下(1kWあたり約29万円)だそうです。

同じ売電量で計算すると10年間で128万円、設置場所の条件さえもっと良ければ150万円はいくと思うので、15年もあれば償却できそうです。15年で償却できるのであれば、十分におすすめです。

もし、新築を購入するなら、ついでに太陽光発電も検討してみてください。十分に元が取れると思います。

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