アフィリエイト初心者が確定申告する方法について-経費はどこまで申告しても怒られないのか?

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さきほど、税務署に確定申告書を送付して、今年の確定申告が無事終わりました。

確定申告は還付のために過去にも何度か行ったことがあったのですが、雑所得を申告するためにやったのは去年が初めてでした。

去年は初めてだったこともあり、アフィリエイト関連の収入について確定申告書の書き方を調べながら、申告書作成にかなりの時間がかかりました。

今年は慣れてきたこともあり、1日半で終えることができました。

それでも、確定申告はメンドウですね。わざわざ税金を払うために、こんなシンドイ思いしないといけないとは苦行のようです。

基本的に、雑所得が20万円を超えると確定申告する必要があります。(必要経費を引いて20万円なので、実際には3,40万円ぐらいの収入があることになります。)

収益が落ちたと言っても、さすがにそこまで下がることはないので、来年の確定申告のためにも忘備録としてポイントだけ書いておくことにしました。

それにしても、今年の税金は思った以上にキツかったですね。来年はもっと経費計上して税金を減らせるように、どこまで経費として扱ってよいのか、改めてチェックしてみました。

 

この記事は、副業として白色申告する人を対象にしております。

まずは、去年の収益(売上)を計算する

これは毎月の収益を帳簿に付けることを習慣にしていれば、楽ちんです。

青色申告しないなら複式簿記にする必要もないので、お金のかかる会計ソフトなんて使う必要もありません。ExcelシートやGoogleスプレッドシートだけで十分です。

要は、毎月の収益を集計しておくだけです。こんな感じです。

日付 アドセンス アマゾン A8 frb 合計
2017年1月 xxx xxx xxx xxx xxxx
2017年2月 xxx xxx xxx xxx xxxx
合計 xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx

ただ、アフィリエイトでは、売上確定をどの時点とするのか、議論が分かれるようです。

私の場合、色々なサイトを見て、収益が確定した月に売上として計上するようにしました。

実際にその収益が振り込まれるのはその1,2ヶ月先になりますが、収益発生ベースで集計するのが一般的なようです。

よく、アドセンスなどの振込み金額を設定せずに、収益を保留しておけば、申告しなくてもOKとあるのですが、ダメじゃないでしょうか???

実際に利益は上がっているわけなので。。。

 

また、アドセンスやアマゾンなどでは、利益が確定していても最後に調整が入ったりします。そのため、その調整が入った時点を収益確定としました。

アフィリエイト会社ではたいてい、月末にその月の確定額を集計して合計を表示してくれています。

また、その金額を月単位でCSV出力することができるので、売上証明として、アフィリエイト会社ごとに年単位で保存しておきます。

実際には、収益明細を印刷してまとめておけばいいのでしょうが、私は面倒なので、電子データで保存しているだけにしております。

 

私の場合、アフィリエイト以外の雑所得として、「仮想通貨」、「太陽光発電の売電」があるため、こちらもそれぞれ集計して計算しておきます。

《参考》 ビットコインの税金種別が「雑所得」に決まる-ごっそり持ってかれます。。。

次に各収入に対して経費を計算します

確定申告では、これが肝心です。一般的には節税というやつです。ただし、やり過ぎると脱税となるため、そのさじ加減が微妙です。

当然、できるだけ経費を大きく申告すれば、それだけ利益も減るため、支払う税金も少なくてすみます。

ただ、アフィリエイトの場合には、経費として計上できるものが実際にかなり少ないです。(私の場合だけかもしれませんが。。。)

まあ、インターネット回線、パソコンとサーバーだけあれば、アフィリエイト事業はできるので、これは仕方がないです。

 

そのあたりは税務署も理解しているらしく、売上に対してやたらと経費計上していると、税務調査の対象となるらしいので、要注意です。

特に白色申告の場合、経費については自分で集計して合計金額だけを入力するだけです。確定申告書に経費明細を付ける必要もありません。

やろうと思えば、友達との飲み会をすべて業界の仲間との情報交換会にしてしまえば、経費計上できてしまいます。

ただ、やたらと交際費を大きく計上すると、明らかにおかしいので税務署に突っ込まれたときにヤバイです。

どの程度の経費比率ならOKなのか

そこで、気になるのは、どのぐらい経費なら問題ないかです。

税務署も暇ではないので、税務調査は確定申告の数値が怪しい人のところにしかやってきません。

その場合、税務署が何をもって怪しいと判断するか、それは売上に対する経費比率だけしかないのです。特に白色申告はそうです。

 

ネットで調べてみると、業種によって売上に対する経費比率のだいたい目安というものがありました。

  • 卸売業:90%
  • 小売業:80%
  • 製造業など:70%
  • 飲食業、技術提供、その他の事業:60%
  • サービス業:50%

この数値を大きくオーバーするようなことが無ければ、税務調査などで詳細を突っ込まれる可能性は低くなるようです。

ただ、人によっては、ほんとうに経費をたくさん使っており、その内容に問題がなければ、当然、経費として計上しても問題はないです。

アフィリエイトではどんなものが経費として計上できるのか

では、アフィリエイトでの経費率はどんな感じなのでしょうか?

アフィリエイトでの経費が少ないといっても、考え方によっては色々な項目を経費として計上することができます。

例えば、自宅でアフィリエイト作業をされている方は、家の家賃や電気代の20~30%程度をアフィリエイトの経費として計上しても特に問題ありません。

これを按分というのですが、実際にアフィリエイト作業に使っている部屋の面積や作業時間割合などから家賃を按分するようです。(要は、税務署に突っ込まれたときにキチンと按分の理由を説明できればOKなわけです。)

家賃を経費にできれば、かなりいい感じに申告する利益を減らすことができます。

例えば、月10万円の家賃でその30%をアフィリエイトの経費にすると、月に3万円、年間で36万円もの経費となります。

 

ただ、私のように持家だったり、家族と一緒に住んでいたりすると、按分率もそんなに大きくできないような気がします。

仮に家族5人で住んでいるとすると、単純に人数で割っても1/5の20%です。しかも、会社員のため、自宅でずっとアフィリエイトしているわけではないので、按分率を大きく取る理由がないのです。

持家の場合、固定資産税を按分するということもできそうなのですが、これはこれで計算するのも面倒なので、今のところは住宅については経費計上していないです。

 

光熱費についても、家では太陽光発電していることもあり、光熱費自体があまりかかっておりません。。。

そもそも、そんなに家にもいないです。

また、接待交際費として同業の仲間達との飲み会なども、アフィリエイトのための情報交換の場とするなら接待交際費として計上することができます。

が、私はそんな飲み会には行ったことがないです。さびしいソロアフィリエイターです。

 

ということで、私の場合はかなり経費が少ないです。今のところ、通信費と雑費として、以下のものだけを計上しております。

  • 通信費:インターネット接続費用(フレッツやプロバイダー料金で50%としました)、サーバー代、ドメイン代
  • 雑費:図書費(Amazon Unlimited代)、ブログで紹介するために買った物品(その後、私用で使ったりしないものだけです)

 

実際に、今年の確定申告で申告した経費の比率を計算すると、たった7.2%でした。他の業種標準に比べて圧倒的に少ないです。

これも太陽光発電の原価焼却費用が入ってこの数値です。アフィリエイトだけであれば、5%以下という結果でした。

これでも頑張って、色々なものを経費として計上したつもりなのですが。。。たったこれだけでした。

ネットでは、アフィリエイトの経費を50%程度計上しても全く問題ないとしているところもあるのですが、ほんとうかな?という感じです。

そんなに節税すると、税務調査がきそうで、とても怖いです。。。

 

感覚的になるのですが、アフィリエイトの場合、がっつりと外注を使ってサーバー構築やデザイン依頼などをしない限り、頑張って経費を使っても2,3割が限度です

どれだけ売上があるかによっても、経費のその比率が大きく変わってきますが、要はキチンと理由(言い訳)を説明できれば、問題ないです。

また、税金を支払うぐらいなら、「経費で使ってしまえ!」というのも分かる気がするのですが、無理してお金を使っても、残るお金が減るだけなので、止めた方がいいです。

素直に税金を払いましょう。それが日本に住むものの義務です。

あんまり無茶をすると、税務調査の対象となるので、みなさまもお気を付け下さい。

税務署のサイトで確定申告書を作成する

《参考》 所得税(確定申告書等作成コーナー)

あとは、上記サイトで紙面提出を選択して、言われる通りに入力していけばOKです。

会社からもらった「源泉徴収票」、「アフィリエイト収入明細」、「経費合計」を準備しておけば、割合とすんなり作成できます。

あと、私の場合、去年はふるさと納税をやりまくったので、その合計金額を集計しておきました。

 

アフィリエイト収益については、会社ごとに確定金額を入力していきます。

その際、会社名と住所を入力する必要があるのですが、アドセンスだけ契約会社がシンガポールの会社なので、要注意です。

自分が契約している会社は、アドセンスにログインして利用規約の最初の段落を見れば分かります。

《参考》 契約先の事業体の税務情報を確認する

日本人の場合なら、契約会社名は「Google Asia Pacific Pte. Ltd.」で、住所はシンガポールになっていると思います。

本契約において用いられる場合、「お客様」または「サイト運営者様」とは、本サービスを利用する個人もしくは法人(および/またはお客様の代理である個人、法人もしくは承継法人、代理店、もしくはネットワーク)を意味し、「当社」または「Google」とは、Google Asia Pacific Pte. Ltd. を意味し、「当事者」とは、お客様と Google を意味します。

 

あと、かかった経費については会社ごとに記入する必要はなく、一番上に合計金額をまとめて入力しておけばOKです。

一度、確定申告データを作成して、データを保存しておけば、次年度からはそのデータを元に入力できるので、少し数値を修正するだけで確定申告書を作成することができます。

税務署に確定申告書を送付する

申告書を作成したら、あとはそれを税務署に提出するだけです。

税務署や近くの役場に直に持っていくと簡単なのですが、平日に休まないといけないのと、混んでそうなので、いつも郵送にしています。

以下のことを確認して、作った確定申告書と添付を「定形外角形2号」封筒に入れます。

  • 一枚目にハンコを押す。(忘れないように!)
  • 源泉徴収票の原紙を付ける。
  • 本人確認として、マイナンバーの通知カードと運転免許証のコピーを付ける。
  • ふるさと納税の証明書を添付する。

宛名と裏に自分の住所を書いて、簡易書留で所轄の税務署に送付します。

今回は、ふるさと納税の証明書が多かったこともあり、簡易書留代が560円もしました。

簡易書留でなくても、レターパックライトでもOKです。ただし、信書なので宅急便はダメ。

また、ただの定形外で送付してもOKなのですが、万が一の紛失の場合には、ややこしいことになるので、簡易書留で送った方が無難です。

=>この時期、税務署も忙しいので何が起こるかわかったものではありません。

 

確定申告書の送付の際、確定申告書の控えと返信用の封筒に切手(82円)を貼って送ると、受付印を押して返信してくれます。(これは受付印が必要なければ必須ではないです。)

去年は、控えを送らなかったのですが、何かの申請の際に確定申告書が必要なこともあるので、今年は控えを送って受領印も貰うことにしました。

 

実際の税金の支払いに関しては、去年、「ゆうちょ振り替え」を登録しているので、今年は何もしなくても指定の口座から引き落とされます。

計算してみると、今年は思っていた以上に税金が高かったので、気を付けて入金しておかないと、引き落とし出来なかった場合、遅延金を取られてしまいます。。。

まとめ

今回は、会社員がアフィリエイトで儲けたときの確定申告のやり方について記事を書きました。

苦労して税金を計算して高い税金を払うというのは、なんか矛盾している気がしてなりません。また、簡単に税金をごまかして脱税できてしまうので、思わずやってしまう人の気持ちもわからないではないです。

=>そんなことは絶対ダメですよ。

 

それにしても、日本は税金が高いですね。

今年は本業の会社員としての収入もそれなりに復活してきたので、アフィリエイト収益に対する税率がとても高かったです。

住民税も合わせると、なんと、収益の3割以上も税金で持っていかれます。

100万円稼いでも、税金で33万円も持っていかれるなんて、日本はなんてひどい国なんでしょうか。

みなさんが無理やり経費を増やして(ねつ造して)、なんとか節税?しようとしている意味がやっと分かりました。。。

 

それにしても、今年はかなり収益が落ちているので、これから住民税を支払うのがキツイですね。

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